豊胸術の中でも、ダウンタイムや体の負担も少なく、プチ豊胸術として人気の高い施術にヒアルロン酸の注入法があります。ヒアルロン酸は人間の体内にも存在する成分なので安全性が高いことと、豊胸以外にも唇やあご、鼻や目元の美容整形にも使用されます。シリコンバッグ法などのような劇的なバストアップが望めない代わりに、自分の好みのサイズや形に調節することが簡単であり、ヒアルロン酸を注入するだけなので体に受けるダメージも少なく、手術は怖いけれど少しだけ大きくした人に適している豊胸術だと言えます。ただ、ヒアルロン酸は分子が小さいため体内に吸収されやすく、一度豊胸術を行っても2~3年ほどすると自然とボリュームがなくなるので、大きくした状態を維持したい場合には長期間注入しなければならず、ランニングコストがかかります。
しかし、最近では吸収されにくい分子を採用した「低吸収ヒアルロン酸」などを開発され、従来のヒアルロン酸に比べて吸収されるのに時間を要するため10年ほど効果が続く場合もあります。ヒアルロン酸注入法によるリスクは、注入したヒアルロン酸が皮膜を作ってカプセル化することでしこりができたり胸の形が変形することです。一箇所に大量に注入したり、時間が経過して本来注入されるはずのヒアルロン酸が体内に吸収されずに塊となってしまうこともあります。どんな施術であれリスクとは切っても切り離せないものですが、ほかの施術法に比べてはリスクが低いので、シリコンバッグ法などの手術を試す前の前座として受けるにも適している方法と言えます。